人生への応援歌

全世界で3,000万部以上売れている「7つの習慣」という大ベストセラーの本があります。
スティーブン・R・コービーという方によって30年以上前に書かれた本ですが、その中に非常に印象深い挿話があるので、以下に引用します。

ある(愛する人)の葬儀に参列する場面を心の中に思い描いてみよう。

あなたは葬儀場に向かって車を走らせ、駐車して車から降りる。中に入ると花が飾ってあり、静かなオルガン曲が流れている。故人の友人達や家族が集まっている。彼らは別れの悲しみ、そして故人との知り合いであったことの喜びをかみしめている。

あなたは会場の前方に進んで行き、棺の中を見る。驚いたことに、そこにいたのはあなた自身だった。これは、今日から3年後に行われるあなたの葬式だ。ここにいる人々は、生前のあなたに対する敬意、愛、感謝の気持ちを表しに来ているのである。

あなたは席に着き、式が始まるのを待ちながら手にした式次第を見る。

4人が弔辞を述べるようだ。最初は親族を代表して、各地から集まってきた子供、兄弟姉妹、姪、叔母、叔父、従妹、祖父母から1人。2人目は友人の1人であなたの人柄をよく知っている人。3人目は仕事関係の人。最後は、あなたが奉仕活動を行ってきた教会や自治会などの組織から1人。

ここで深く考えてみて欲しい。これらの人たちに、あなた自身あるいはあなたの人生をどの様に語って欲しいだろうか。彼らの言葉で、あなたがどういう夫、妻、父、母だったと述べて欲しいだろうか。彼らにとって、あなたはどの様な息子、娘、あるいは従妹だったのか、どの様な友人だったのか、どの様な同僚だったのか。

あなたは、彼らに自分がどの様な人物だったのかを見て欲しかったのか。どういう貢献や功績を憶えておいて欲しいのか。その場に集まっている人たちの顔を良く見て貰いたい。彼らの人生に、あなたはどの様な影響を及ぼしたかったのだろうか。(完訳『7つの習慣』P116、117から抜粋)

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自分の「死」を見つめた時、自分の存在とは何なのか、どの様にありたいのかを考えるきっかけになります。愛する人々にどの様な弔辞を述べてもらいたいのか?それを深堀して考えた時に、自分のあるべき姿が想像できるのです。それが自分の人生の指針となります。

そういう意味で「つづる物語」は「人生への応援歌」という主題を掲げ作成して参ります。