ご遺族プラン

人の一生とは、なんと儚いものなのでしょうか？

最愛の人、身近な人が急に亡くなり、悲しみが全てを支配しているかもしれません。
通夜や葬儀の手続きや段取りでパニックになっているかもしれません。
体裁だけでも整え、お見送りするのが最低限の務めだからです。
覚悟していたとしても、動揺の中で事務的なことをこなすことは大変なことです。

だた、こんな時だからこそ、自分自身に言い聞かせてください。

「少し心を落ち着かせて、故人の人生に思いを寄せ、感謝の気持ちでお見送りしよう」

こんな時だからこそ、大切なものを忘れて埋もれてしまわないように、心を落ち着かせて整理することをお勧めいたします。

人生がいくら儚いものだとは言え、故人が一生をかけて表現してきたものには大きな価値があります。どんな生き方をしてきたにせよ、周りの人からみれば大切で、愛すべき存在であった筈です。価値のない人間なんていないのです。
残された遺族にはそれを引き継ぎ、大切に育てる責任があります。

先日、お茶飲み話での会話です。
「うちのお義父さんがね、バイクで川に落ちてね。びしょびしょになって帰ってきたのよ。あれで怪我しないなんて奇跡ね。」

今は悲しみに暮れ、パニックになっていても、心を落ち着かせると何かしらのエピソードを思い出すものです。

「バイクで川に落ちるなんて、なんて破天荒なお父義さんだったのだろう。そう言えばやることなすこと滅茶苦茶だったなぁ、常識にとらわれないと言うか、非常識というか…

私の時代は一生懸命に勉強して、良い大学に入り、公務員か大企業に入ってミスなく勤め上げれば人生の勝ち組と言われたし、それが人生の成功者だと思っていたけど、父親の生き方は全く違ったなぁ・・・・・。それでも家族を大切にして、幸せな人生だったんだろうなぁ

こんなエピソードでも、気づきや学びがあるのかもしれません。

人生には、決められた答えなんか無いんだ。人生は答え合わせの旅じゃないんだ。

家の中では、いつも座っていた場所、いつも過ごしていた場所があるものです。
何故かは分かりませんが、そこが居心地が良かった筈です。
そしてあなたもそこへ座り、故人の温もりを感じてみましょう。

心を落ち着かせ、故人の価値観に触れる時、印象深かった思い出に触れる時、大きな愛に気づきます。故人の人生に思いを寄せ、心を整理することで大きな気づきを得ると共に、あたな自身が癒されていることに気づくでしょう。

大切なものを埋もれて忘れてしまわない様に、冊子を作ってみてください。
そして、故人が一生をかけて表現してきた愛のお裾分けを、冊子という形にして香典返しに添えてみてください。